年末一時退院の前 4人部屋で闘病をしていた。
息子の向かいのベットで闘病していた女の子。
いつもたくさんのぬいぐるみをベットの周りに置いていて
その中でもお気に入りは 猫の『おすし』
年末 お別れする前に 絵葉書を描いて 渡していた。
お正月が終わりまた再入院を1/9行くと女の子がいなかった。
かづきと向かい合わせで 闘病していた女の子
私は ニックネーム ニコちゃんと呼んでいた。
本名は ちょっと違かった。
かづきと同じ一年生で お話がとっても上手で いつも起きると
いろいろ話しかけてくれた。
ニコちゃんは 100人家族で
かづきやおばちゃんは 何人家族なのか?
おじいちゃん、おばちゃんはどこにいるの?
私は 土曜日お家に帰るのよ。
いつも楽しみで 病室に来る人にお話ししてくれた
ニコちゃんは 鼻から栄養のチューブをつけていて
『かづきは なんで鼻からチューブをつけてないのか?』
質問してくれた。
『かづきは 鼻には チューブが無いが
心臓から首を通って胸にチューブがあって
そこから抗がん剤を入れてるんだよ。』
ニコちゃんもかづきも 同じとろみ食
すり潰された桃が同じく嫌いで
食べた?食べなかった?などとお話しした。
1/9 入院時 ニコちゃんのお部屋の前に
心理士さんや緩和ケアの看護婦さんらがいて
チラッと見えたニコちゃんは また 深い眠りに入っていたけども
顔色がとても悪そうだった。
ニコちゃんが 眠りに入るととても深くて
声をかけても普段も起きなかったので
目が覚めた時に ニコちゃんとお顔合わせられないかなと
思っていたら たくさんの看護婦さんが ニコちゃんの部屋に入っている時があり
何とも不安だった。
次の日 病院に行くとお部屋にニコちゃんがいなくて
違うお子さんが入院していた。
ニコちゃんは 星になったらしい。
とっても利発で 泣き言言っているのを聞いたことなかった
最後に ニコちゃんの絵の葉書を渡せて良かった。
同じお部屋の子達に会いたいなって言ってくれていたらしい
おばちゃんもかづきも会いたかった。
ニコちゃんに会えてよかったよ。
ちょっと先にお空で待っててね。
会いたくなったらお空を見るからね。
ニコちゃん 大好きだよ。
忘れないために 書いておくね。
福島県出身ダウン症の7歳の男の子の母
2017年9月よりフォトコミュニケーション協会にて写真を学ぶ
ベーシックコース32期、アドバンスコース9期卒業
2020年より青木氏に動画を習う
2020年6月より映画制作のため撮影開始
2021年10月国分寺市へ転居
2023年8月フランスの映画祭へドキメンタリー映画部門へ応募
2025年山形国際ドキュメンタリー映画祭に向けて活動中